第1節 トラック旋回軌跡計算シミュレーション - 配送センター・倉庫の安全な設計

限られた敷地面積で安全かつ効率的な搬出口を設計したい設計者や物流担当者向けのシミュレーションツールです。

「セミトレーラ及びフルトレーラの直角旋回軌跡図の様式」(JASO Z 006-92)(社)自動車技術会の計算式に基づいた、トラックの旋回軌跡や必要旋回幅を簡単にシミュレーション。配送センターの搬出口に合わせた車両ピッチの調整や、切り返しによる旋回中心の変更にも対応。Excel(トラック寸法.xlsx)による車種追加も可能で、実務に即した軌跡計算を支援します。
本ツールは、配送センターや倉庫の設計に欠かせないトラックの旋回軌跡計算を直感的に行うためのユーティリティです。

  • 自由な車種カスタマイズ: 既定の車種に加え、専用のExcelファイル(トラック寸法.xlsx)を編集することで、任意の車両サイズの追加・変更が可能です。
  • 実務的なパラメータ調整: 配送センターの搬出口条件に応じた「車両ピッチ」や「直進数値」を調整し、現場に最適な必要旋回幅を導き出せます。
  • 運用の柔軟性を考慮: 車間クリアランスの差が大きい場合には、切り返しによる旋回中心(基点2)の変更を考慮したシミュレーションが可能です。
  • 安全設計のサポート: 前方クリアランスの方向など、緑地帯や歩行者通路といった周辺環境への配慮も検討材料に含めることができます。

車間クリアランスの算出には、直角三角形(P1・P4を底辺、P1・P3を斜辺)の幾何学計算を用いており、角度から正確な高さを割り出します。これにより、理論に基づいた精度の高い設計が可能になります。

選択可能な車種のカスタマイズ

車種の変更追加は「Tera計算Data\トラック軌跡計算\トラック寸法.xlsx」により行うことができます。

Excel連携による選択可能な車種のリスト

計算画面から対象の車種を選択し、計算開始ボタンを押すだけでシミュレーションが実行されます。

トラック軌跡計算シミュレーション画面

車両ピッチと必要旋回幅のシミュレーションと数値確認

車両ピッチと直進の数値を調整して、実際の現場に即した必要旋回幅を見出します。

車両ピッチとクリアランスの調整

車両ピッチは、配送センターの搬出口の設計により決まります。

車間1クリアランスと車間2クリアランスの差が大きいときは、車両の切り返しによる旋回中心(基点2)の変更が可能な事を考慮してシミュレーションします。

前方クリアランスの方向については、緑地帯・駐車場や歩行者通路など、他の周辺要素があることを配慮して設計を行います。

※トレイラー用の旋回軌跡計算機能は、次期バージョンにて実装予定です。

車間2クリアランスの求め方(幾何学計算手順)

車間2クリアランスの幾何学的な計算図

以下の幾何学的なアプローチを用いて、正確なクリアランスを算出します。

  1. 直角三角形の P1・P4 を底辺として設定します。
  2. P1・P3 を斜辺として定義します。
  3. 各ポイント P4・P1・P3 がなす角度を算出します。
  4. 算出した角度を基に、三角関数を用いて P4からP3の高さ を求めます。
  5. 求められた高さを基準に、隣接する車両との余裕幅を確認します。
  6. 結果に応じて、安全な旋回軌跡を確保するための数値を確定させます。