第4節 入荷量計算

この資料は、物流センターにおける入荷量計算の考え方と計算ロジックを解説したものです。出荷データに基づき、在庫の変動サイクルを考慮して効率的な入荷計画と入荷物量を導き出す手法が示されています。

以下に、その主要なポイントを整理して解説します。

1. 入荷量計算の基本ロジック

入荷量は基本的に「出荷量」と同等であると考えます。ただし、毎日全アイテムが入荷するわけではなく、在庫の変動サイクル(入荷サイクル)に基づいて、まとめて入荷される仕組みです。

  • 変動する在庫: 最大在庫から安全在庫を引いた値です。
  • 入荷サイクル: 「最大在庫日数 - 安全在庫日数」で算出されます。
    • 例:サイクルが6日の場合、6日ごとに入荷が発生し、入荷日に在庫が最大となります。
  • 入荷アイテム数: 1日あたりの入荷アイテム数は「全アイテム数 ÷ 入荷サイクル」で計算します。

2. 入荷形態の判定基準

アイテムごとの入荷物量によって、「パレット(PL)」「ケース」「バラ」のどの単位で入荷するかを判定します。

1アイテムあたりの入荷量 入荷単位 該当ランク(例)
0.5 PL 以上 パレット単位 GPLI_A1, A2, B
0.5 PL 未満 〜 0.5 ケース超 ケース単位 GPLI_C, D
0.5 ケース 以下 バラ単位

3. 入荷と出荷の特性の違い

物流センターにおける運用イメージとして、以下の対比が重要です。

  • 出荷: 出荷先ごとに「多種・少量」で出ていく。
  • 入荷: アイテムごとに「特定種・大量」で入ってくる。
  • PCB分析の視点: 「パレット単位で入荷し、ケースやバラ単位で出荷する」という流れで理解します

4. 計算結果の例と留意点

資料内の計算例では、1日あたりの入荷物量を以下のように計算しています。

  • 規模: 合計392アイテム(190パレット + 1,437ケース)。
  • 容積: 311立方メートル。

【注記】

この計算値は単純集計に基づくため、実際の運用にあたっては「パレットあたりの実際の積載数」や、センター側の都合(入荷曜日の指定など)による補正倍率を考慮する必要があります。

第1項 入荷量計算の実行

T810_全ケースバラデータIQは全出荷データの平均値より算出。

在庫は、最大在庫と安全在庫の間で変動する。
変動する在庫=最大在庫―安全在庫
変動する在庫日数=6日であれば6日サイクルで入荷し、入荷日に最大在庫となり、次の入荷日の入荷確定する直前は変動する在庫は0となる。
(理論的には在庫は安全在庫のみとなる)
入荷量計算の画面

入荷量 = 出荷量

入荷サイクル = 最大在庫日数 - 安全在庫日数

入荷アイテム数 = アイテム数 ÷ 入荷サイクル


アイテム当たり入荷量が0.5PL以上で有ればパレット単位入荷。
0.5PL以下はケース単位入荷、
0.5ケース以下はバラ単位入荷とする。

GPLI_A1・GPLI_A2・GPLI_BはPL単位の入荷となり
GPLI_C・GPLI_Dはケース単位の入荷となる。

入荷量計算結果と1日あたりの入荷物量

入荷量計算結果の図

1日あたりの入荷物量
111アイテムがパレット(PL)単位で190パレット入荷し、
281アイテムがケース単位で1437ケース入荷。

合計 392アイテム(190PL + 1437ケース)が入荷。
その時の容積は311m3

注:
この計算は出荷データのPL換算を単純集計した数値。
PL当たりの積載数を考慮する必要がある。