第2節 自動計算 規模計算用データ加工(適正在庫の算出)

Tera計算1とTera計算2のデータ加工の違い

同じ出荷データを使用しながら、目的によって加工の主眼が異なります。

項目 Tera計算1
(出荷データ分析)
Tera計算2
(配送センター規模計算)
主な目的 ピーク物量の集計 必要保管規模(適正在庫)の集計
重視する指標 最大出荷日の機器能力・作業負荷 全出荷日物量の平均値
計算の基点 最大出荷日 全出荷データの平均

⚙️ Tera計算2におけるデータ加工の特徴と「適正在庫」の算出

配送センターの物理的なスペック(延床面積など)を無駄なく決定するためには、出荷データから適正在庫を正確に算出することが最も重要です。

  • PL(パレット)換算を重視: ランク設定キーには「PL換算」を採用しています。これは、センター内で最も面積を占める保管スペースの計算を正確に行うためです。
  • 「平均値」を採用する2つの理由:
    1. 欠損の防止: 特定の出荷日のみを基準にすると、その日に出荷実績がないアイテムが計算から漏れてしまうためです。
    2. 過剰投資の抑制: ピーク日を基準に面積を設計すると規模が過大になります。本システムでは、出荷データの平均値からベースとなる在庫量を導き出し、平均を超える物量は安全在庫変動在庫を加味することで対応するという考え方に基づいています。
  • 出荷単位の区分: 他の計算同様、ケース出荷とバラ出荷を明確に区分して別々に計算を実行します。

💡 出荷データから導く「適正在庫」の構成要素

Tera計算2では、単なる最大値の足し算ではなく、実際の出荷データに基づき以下の要素を組み合わせることで、精緻な適正在庫を算出します。

  • 安定運用時在庫:日々の平均的な出荷データに基づき、欠品を起こさず定常的にセンターオペレーションを回すために必要なベースとなる在庫量です。
  • 変動在庫:季節要因やキャンペーン、特売など、あらかじめ予測される出荷量の変動(波動)に対応するために積み増す在庫量です。
  • 安全在庫:需要の突発的な急増や、悪天候による入荷遅延など、予測不可能なリスクを吸収し欠品を防ぐためのバッファとなる在庫量です。

実務的なポイント

  • 検証の柔軟性: 標準設定は「平均値」ですが、Tera設定を変更することで「出荷日指定」での規模算出も可能です。設定による規模(適正在庫)の違いを検証し、最適な設計値を導き出すことができます。
  • データの公開: 加工後のAccessデータ(バラ数、ケース・PL・容積・重量換算値を含むテーブル)は公開されており、ユーザーが独自に分析を行うことも可能です。

Terak計算2データ加工画面

Terak計算2データ加工画面

Tera計算2のランク設定キーはPL換算を採用している。
これは配送センターの面積比率が大きい保管スペースのパレット保管に着目しているため。

元となるデータは「T200」から得ているが、計算データは全出荷の平均を採用(Tera設定)している。

その理由は2点。
1.特定の出荷日を採用するとその出荷日に出荷していないアイテムが計算から漏れてしまう。
2.出荷の多い出荷日を採用すると配送センター規模が必要以上に大きくなる。

平均より多い出荷日は、あらかじめ設定した安全在庫変動在庫で補うことで、結果的に適正在庫に基づくムダのないセンター規模を算出できる。

Tera設定で全体データの平均を採用しているが、出荷日指定も計算できるのでTera設定を変更して規模の違いを検証いただきたい。
他の章でも書いているがケース出荷とバラ出荷を区分して別々に計算している。

これらのデータはバラ数とケース換算・PL換算・容積換算・重量換算を含んでる、これらのAccessデータを利用してTera計算以外の計算を試していただけるようテーブルを公開している。