ABC分析・EIQ分析

ABC分析とEIQ分析|出荷データから読む物流分析

鈴木震先生の方法論|出荷データ・ABC分析・PCB分析・物流改善

物流分析の基本思考と実務的な見方

EIQ法タイトル画像
日本の物流システム設計およびEIQ分析の第一人者であった故・鈴木震先生が、物流研修・講座で使用されていた貴重な講義スライド資料「EIQ法」の実践・分析手法編をデジタルリメイクいたしました

■ 本講座資料の要点

本資料は、EIQ分析の核となるE(Entry:オーダー)I(Item:アイテム)、Q(Quantity:数量)のデータ解析プロセスを具体的にわかりやすく解説した決定版です

  1. EIQ法の基本的思考アプローチ

    分析を行う際、厳密な数値計算にこだわりすぎない「よい加減法」や、条件を変えて繰り返し検証する「繰り返し法」、そして「マクロ・ミクロ・マミクロ」の多角的な視点を行き来する実務的なアプローチを伝授します

  2. 多角的なデータ分析手法(ABC分析・度数分析・PCB分析)

    • ABC分析・度数分析: データの偏りから標準的な作業単位を割り出します

    • PCB分析: 出荷形態をP(パレット)C(ケース)・B(バラ)に分類し、最適な保管・ピッキング方式を決定します

    • 「100ケース」の鉄則: 同じ100ケースの出荷でも「1箇所に100ケース」と「100箇所に1ケース」では作業設計が根本的に異なるという、EIQの本質を解き明かします

  3. 視覚化ツールと最適化スケール

    EQ・EN・IQ・IK等の指標を統合した「EIQレーダーチャート」「EIQNKグラフ」を活用し、業種別の特性把握やセンターの必要規模(スループット・スケール)を可視化します

  4. 「データは見よう、読もう、考えよう」

    データ分析を単なる集計で終わらせず、その背後にある現場の課題を見抜き、設備の最適配置やレイアウト改善に直結させるための実践的な姿勢を示しています

EIQ分析の基本|E・I・Qとは何か

EIQ分析の基本|E・I・Qとは何か

物流システム設計において基礎となる要素、E(Entry:オーダー)、I(Item:アイテム)、Q(Quantity:数量)について解説しています。

EIQ法と物流分析の考え方

EIQ法と物流分析の考え方

EIQの3つの要素を組み合わせて分析する「EIQ法」の全体像と、分析から得られる情報の流れを示しています。

EIQ分析の視点と実務的な考え方

EIQ法の考え方

EIQ分析を行う上での基本的な思考プロセスや、どのようなステップで計画を進めるべきかを示しています。

1 使命を考える

使命を考える

システムの目的(使命)を明確にすることが、計画の第一歩であることを強調しています。

2 物流特性を読む。

物流特性を読む

対象となる物流の特性(変動性、バラツキなど)をデータから読み解くことの重要性を示しています。

3 EIQがキー・ファクター

EIQがキー・ファクター

E、I、Qという3つの要素が、物流システムの設計において最も重要なキーファクターであることを説明しています。

形状・寸法・重量

形状・寸法・重量

EIQの基本要素に加え、商品の物理的な特性(形状、寸法、重量)も設計には不可欠であることを示しています。

4 マミクロ

マミクロ

全体的な視点(マクロ)と詳細な視点(ミクロ)の中間的な視点「マミクロ」の概念です。

ミクロ

ミクロ

個別のオーダーやアイテムごとの詳細な動きを分析する「ミクロ」の視点について解説しています。

マクロ

マクロ

センター全体の総量や長期的な傾向を把握する「マクロ」の視点について解説しています。

マクロとミクロ

マクロとミクロ、それぞれの視点を行き来しながら分析を進めることの重要性を図解しています。

5 よい加減法

よい加減法

厳密な数値計算にこだわりすぎず、「よい加減」で全体像を捉えることの実務的な有効性を説いています。

6 繰り返し法

繰り返し法

一度の分析で結論を出さず、条件を変えて繰り返しシミュレーションを行うことの重要性を示しています。

7 フレキシブルに考える

フレキシブルに考える

固定観念にとらわれず、状況の変化に応じて柔軟(フレキシブル)にシステムを考えることの重要性です。

EIQ分析

EIQ分析

EIQ分析を用いて、どのように具体的な物流システム(保管やピッキングの方式)を導き出すかのプロセスです。

EIQ表

EIQ表

オーダー(E)とアイテム(I)、そして数量(Q)の関係をマトリクス状に表した「EIQ表(種まき表)」の基本構造です。

なにを分析するか

なにを分析するか

EQ(オーダーごとの数量)、EN(オーダーごとの行数)、IQ(アイテムごとの数量)、IK(アイテムがあらわれるオーダー数)という4つの分析指標について解説しています。

EIQ-3Dimention Graph

EIQ-3Dimention Graph

E、I、Qの関係を3次元のグラフで視覚化し、データの偏りや傾向を直感的に把握するための表現方法です。

どのような分析

どのような分析

ABC分析(パレート図)、度数分布、クロス集計など、目的に応じて使い分けるべき様々なデータ分析手法の紹介です。

データは見よう、読もう、考えよう

データは見よう、読もう、考えよう

データを単に「見る」だけでなく、そこから背景にある事実を「読み」、どうすべきかを「考える」姿勢が重要であるという教訓です。

どのように読むか

どのように読むか

グラフや表に表れた数値の偏りや空白が、実際の物流現場でどのような事象(特売、欠品、配送ルートの偏りなど)を意味しているのかを読み解く例です。

100ケース

100ケース 1
100ケース 2

同じ「100ケースの出荷」であっても、1カ所に100ケース送る場合と、100カ所に1ケースずつ送る場合では、必要なシステムや作業量が全く異なるという、EIQ分析の核心となる考え方です。

ABC分析

ABC分析

物量を多い順に並べ、累積構成比でA・B・Cの3つのグループに分類する手法(パレート分析)の基本です。

ABC分析 2
ABC分析 3

ABC分析のグラフ(パレート図)の具体的な作成例と、そこから読み取れる「少数のアイテムが全体の大部分の物量を占める」という傾向の確認です。

度数分析

度数分析

オーダーの大きさやアイテムの出現回数が、どのゾーンに集中しているかを分析し、標準的な作業単位や梱包サイズを決定するための手法です。

度数分析例

度数分析例

IK度数表例

IK度数表例

実際の度数分布のグラフ(ヒストグラム)と、IK(アイテムがあらわれるオーダー数)の度数表の具体例です。

PCB分析

PCB分析

出荷形態をPallet(パレット)、Case(ケース)、Broken(バラ)の3つに分類し、それぞれの割合から最適な保管・ピッキング方式を導き出す手法です。

EQ-PCB分析例

EQ-PCB分析例

IQ-PCB分析

IQ-PCB分析

PCB分析例

PCB分析例

IQ-PCB

IQ-PCB

EQ-PCB

EQ-PCB

オーダーごと(EQ)やアイテムごと(IQ)に、P・C・Bのどの形態での出荷が多いかをクロス集計した分析例です。

オーダ・サイズ

オーダ・サイズ

1つのオーダー(出荷先)に対して、どれくらいのボリューム(行数や数量)があるかを分析し、梱包資材のサイズや搬送機器の選定に活用します。

オーダ・パターン

オーダ・パターン

「多品種少量」や「少品種多量」など、オーダーの傾向(パターン)を分類し、それぞれのパターンに適した処理ラインを設計するための考え方です。

オーダー・パターン例

オーダー・パターン例

実際の出荷データから分類された、典型的なオーダーパターンの具体例です。

EIQレーダ・チャート

EIQレーダ・チャート

EQ、EN、IQ、IKなどの複数の指標を一つのレーダーチャートにまとめ、センターの全体的な特性を視覚的に表現する手法です。

EIQレーダ・チャート 2
EIQレーダ・チャート 3

業種や取り扱い商材(食品、アパレル、部品など)による、レーダーチャートの形状の違い(特性の違い)を比較した例です。

DC サイズ・スケール

DC サイズ・スケール

EIQ分析の結果から、その配送センター(DC)がどの程度の規模感・処理能力(面積やスループット)を持たなければならないかを示すスケールです。

EIQ スケール

EIQ スケール

EIQの各数値の大きさによって、手作業で対応可能なレベルか、高度な機械化が必要なレベルかを判断するための目安(スケール)です。

EIQNKグラフ

EIQNKグラフ

E、I、Qの基本要素に、N(オーダー行数)やK(アイテム出現回数)といった指標も加えた、より詳細で複合的なグラフ表現の手法です。

EIQNKグラフ例

EIQNKグラフ例

EIQNKグラフを実際に描画した際の例です。多次元のデータを一枚のグラフで把握することができます。

EIQグラフ

EIQグラフ

様々な角度からデータをグラフ化し、多角的に物流特性を分析することの重要性を示しています。

分析して何の役に立つか

分析して何の役に立つか

「分析のための分析」に終わらせず、最終的には現場の効率化、機器の最適配置、レイアウトの改善といった「実務」に直結させることがEIQ分析の真の目的であると結論づけています。